まだまだあります働き方改革。それはふくぎょう。
皆さんは自身の名刺は何種類お持ちですか?過去の役職とか所属部門の経歴ではなく、現在の状態を表す名刺のことです。実は私もかつては2種類持っていたことがあります。最初に2種類持ったのは、1種類はSEとしてシステムインテグレーターを示す名刺。もう1種類はプリセールスを行う者としてセールスの立場を示す名刺でした。それ以降も何度か2種類の名刺を持ったことはあるのですが、今日書きたいことではないので、面白い名刺のお話はまた今度。
最近、同一人物から違う肩書どころか、違う会社や組織であいさつされる方にお会いする機会が増えたと感じています。NPOと民間企業の肩書位は驚かなかったのですが、民間企業の名刺を複数持たれている方もいて、チョット驚きでした。最初に民間企業の名刺を2種類出された方にお話を伺うと、どちらの会社も自身が起業された会社であることを教えていただきました。最初に起業した会社に足りないミッションをクリアさせるのに、自社内に組織を加えるより別会社を立ち上げた方がやりやすいと判断されたそうです。もの凄くパワフルな方で圧倒されてしまいました。
別のタイミングでお会いした方は、やはり2種類の民間企業の名刺を持たれていましたが、役職はあるものの経営側の方ではありませんでした。その方とはなぜ複数の肩書を持たれているのか?というお話は出来なかったのですが、複数の肩書を持たれる方々に興味が沸いたので色々と調べてみました。
最初は「副業」をキーワードに調査開始です。すぐに出てきたのは厚生労働省も「働き方改革」の中で、副業や兼業を推奨するものでした。
もう少し詳しく調べてみると世の中には「ふくぎょう」の意味合いとしてサイドビジネスを表現する「副業」だけでなく、パラレルワークを表現する「複業」も存在していることがわかりました。パラレルワークを言い換えてみると本業を複数持つことになるようです。
大手企業で副業・複業を許している会社は少なそうですが、検討している動きはありそうですね。今まで「ふくぎょう」は、「本業が疎かになる」とか、「ノウハウや情報が漏洩する」などマイナス面だけを見ていましたが、プラス面を見る時代に突入したのだと思います。具体的な事例ではライオン株式会社では2020年春から人事部が社員に副業を紹介する制度が始まるそうです。副業することでオープンイノベーションを促すきっかけになるとか、副業で得た知識や経験を本業に生かすことを期待しているようです。
その後、複業を許されている会社のCEOにお話を伺える場面があったのですが、マイナス面として「本業が疎かになる」ことは心配されていないのか訊いてみました。笑われてしまいました。「あなたの会社では、会社や上司と目標を共有していないの?」「目標のKPIやKGIは存在しないの?」。「・・・・・」。
目から鱗でした。確かにそうです。「ふくぎょう」していようがいまいが関係ありませんでした。会社や上司とは何を目標として共有するのか?そしてその結果はどうだったのか?そのことに「ふくぎょう」は関係ありませんでした。
ふくぎょうにも目標管理が重要なのですね。
ハタラクシアでもテレワーク制度やフレックス制度のコア時間緩和、RPAの導入など働き方改革は始まっていますが「ふくぎょう」も検討されるかも知れないです。その時には改めて書きたいと思います。
では。
瑠伽