伝える と 伝わる
毎々、お世話になります。
我が阪神タイガースのスター選手である鳥谷敬さんが阪神タイガースを退団し、この度、千葉ロッテマリーンズに入団が決まりました。
素直にお祝い申し上げたいと思います。これからも頑張ってください!
さて、そんなスター選手の鳥谷選手が阪神を退団した時のやりとりを簡単に言うとこんな感じです。
阪神球団:タイガースのスター選手として選手生命を終えてくれないか?(事実上の戦力外通告)
鳥谷選手:じゃ、いいですぅ~他球団へ行きます(まだまだ元気、阪神以外で現役続行を希望)
阪神球団としては過去に鳥谷選手が海外移籍を考えた際、将来は幹部(監督)になって欲しいと「伝え」ています。今回も、その思いを込めて上述の通りに「伝えた」のだと思います。
しかし鳥谷選手は、あっさりと提案を断り他球団に移籍してしまいました。
阪神球団からしてみれば、輝かしい実績を残したスター選手にはそれ相応の道を用意してるよと「伝えた」つもりだったのかもしれませんが、鳥谷選手の考えや思いを理解する事なく「伝えた」その言葉は、やはり「伝わる」事はありませんでした。「事実上の物別れ」が球団社長からマスコミに出た言葉でした。
このように「伝える」と「伝わる」は一字違いなのに、実は大きな違いがあります。
「伝える」とは主語が自分自身になります。自分の考えや物事を一方的に相手にパスするだけの行為です。
でもこれでは相手に「伝わる」事にはなりません。
なぜなら「伝わる」とは自分の伝えたい事が相手に理解を得られている状態だからです。相手も自分と同じだけ理解をしている状態が「伝わる」事になります。
「伝える」だけでなく「伝わる」には相手の状況をよく理解、判断して相手に合わせて話をする必要があります。
なぜなら相手の方は決して「自分の知ってる事は全て知ってる」「自分の当たり前は相手にとっても当たり前」ではないからです。
阪神球団にとっての「ここ2年ほど成績も落ち、もう限界だろう」という当たり前は鳥谷選手自身には全くもって当たり前ではなかったのです。もし、ご自身も同じ思いなら引退を選択されていたかもしれません。
私達の身の回りでも例えばメールを送信しただけで、送信した方が「伝えた」と思い、報告完了と思っていたら、受信した方は「何が言いたいのかわからない」から質問されたりする事ありませんか?まさに「伝わっていない」状態ですね。
プレゼンを終えた後に期待した結果を全く得られない・・なんてことも実は伝えたい事が「伝わっていない」のかもしれません。
このように本人は「伝えた」つもりでも相手には「伝わっていない」ことは日常的に非常に多く発生しうる事象です。
改めて思い返すと私も「伝えた」だけになってしまっていることが多々あり反省です。
コミュニケーションは相手に理解されてなんぼです。
そう、どうやったら相手に「伝わる」のかを考える事から始まるのだと思うのです。
皆さんも「伝えた」だけになっていませんか?
でわ、でわ・・See You!