十社十色の目標管理
こんにちは、鈴木です。
真夏の日差しも落ち着き、すっかり秋めいてきましたね。
こんな秋らしい空気を感じると毎年思うのは、そろそろ絶好の行楽シーズン、ということではなく、今年も半期の目標管理の締めがやってきたなぁ、ですよね。
(弊社は3月決算のため)
まぁ経営層や管理職側からしてみれば、部下が半期に1度だけイベントのように目標について意識されても困るわけで、期初に立てた目標について日々意識しながら業務に邁進してもらいたいと思ってると思いますけどね。
それは薄々わかっちゃいますけどね。ねぇ。
あ、まずいこのブログ社長も見てたな。
というわけで、定めた目標に対する進捗管理やコミットメントを現場の意識高い系社員に委ねる、のは無策とも言えるわけで、いかにそれを仕組み化するか、というのが経営層や管理職側には求められるのかな、と思うわけです。(誰目線?)
そういえば小職が以前お世話になった会社で(小職、弊社在職前にぱらぱらと色んな会社にお世話になっております)、年度評価についてなかなかトリッキーなことをやっていた会社があったなぁ、というのをふと思い出しました。
その会社では、
「社員全員の目標と成果を社長が全部見る」
「社員全員の目標と成果を社長が全部点数つける」
「社員全員の目標と成果の配点と総合評価を社長が全部決める」
てなかんじでした。
まぁ、ここまでは「熱心な社長だなぁ」と思われた方も多いと思います。
もう少し説明します。
「社員は全国に150人」
「目標管理シートがまさかの紙」
「目標管理シートがまさかの手書き」
はい。
こうなると、熱心を通り越して「他にやり様なかったんかい」ですね。
小職も同じ思いです。なんなら社長につっこんだので。
150人に手書きさせて全国から送って全部見て書いて送り返す。。すこぶるプリミティブです。社長も大変です。配点も150人分考えないといけないし。しかも評価された側はどんな配点かわからないという。誰得システムなわけです。
まぁ戦後代々続く創業ウン十年のオーナー企業だったので、昔からのやり方をずっと踏襲してたんですね。手間とかいい悪いとかではなく。というか比較検討することもなく。
さて、ここから得られる示唆があるとすれば、
・歴史が古い会社であればあるほど管理方法は古典的である可能性がある
・昔ながらの業種であればあるほど管理方法は古典的である可能性がある
・オーナー色が強ければ強いほど管理方法は古典的である可能性がある
・経営者がシニアであればあるほど、従来の管理方法が当然と思っている(自ら新しいものを探す、変えるという発想がない)
・社長に話を持っていかないと管理方法はなかなか変わらない
といったところでしょうか。まぁ無理に示唆しなくてもいいんですが。
その会社がどうなったかって?
社長に「世の中的にはいろんな目標管理ツールがあるんですよ」と提言してみたところ、「そんな便利なものがあるのか!」と目からウロコ、さっそく検討に乗り出したわけです。
なんだか〇‐DashのCMみたいな情景が浮かんできたところで、今日はそろそろ失礼します。
ではまた。
(注:実話です)