50代に贈る20代社員のトリセツ
どうも、富田っす。いや、富田です。
今日は主に50代、諸先輩方に向けての記事、書いてみます。
タイトルは分かりやすくするために「トリセツ」なんて書いてますが、そんな偉そうなものじゃないです。この話に簡単に取扱説明書が書ければ誰も苦労しませんしね。同じようなことで悩んでいる諸先輩方へ、こんな視点もあるんじゃないですかね? という1つの話です。
昨日、お昼のソバ屋でのこと。
50歳部長、45歳課長、35~40歳くらいの主任がボヤいてました。
(いや、ボヤキというより大声でグチってたんですけどね。だからこれ書こうと思ったくらいですし)
「いま25歳くらいの社員。扱い方がワカラン!」と。
主任「基本、嫌なことは嫌。仕事だといってもやらないんですよ」
部長「そんなの甘えじゃないか。学生気分がまだ抜けてないんだよ」
課長「お前の教育がなってないんじゃないの?」
主任「パワハラって言われかねないんであまり強くは言えないですよ。あとね、何やかや理屈をこねて、まずやってみるってのがないんです。失敗を極度に怖がるっていうか。実際この間、こっちのミスでお客さんに叱られたら、この世の終わりのような有様で。みんなそんな経験あるよって言っても、他と一緒にしないでくれみたいな感じで」
課長「社会人としての心構えが足りてないな。協調性がないっていうか」
部長「とりあえず飲みに連れてってやれよ。酒の場で話しゃ何とかなるさ」
実際はものすごく長かった、というか堂々巡りしてたんですが、要約するとこんな感じです。
ズバリじゃなくても、なんか分かる、って諸先輩、おられるんじゃないですかね。
何でもかんでも「世代」でくくるのは面白おかしく記事を書くためのメディアの都合だったりしますが、今回は敢えて「世代」でこの理由をつけてみようかと思います。
現在、会社の屋台骨を支えている管理職世代。
がむしゃらに働く先輩の背中を見て育ち、多少納得がいかないことがあっても協調性を重んじ、我慢を美徳として頑張る。個性はわがまま、仕事に持ち込むものじゃない。
必要な情報は苦労しなければ手に入らないし、それが合ってるとも限らないから、当たって砕けろの精神でチャレンジする。愚直に真面目にやることが結果に繋がる。
私は40歳ですが、分かります。共感します。
対して、20代半ばの世代。
インターネットが前提の学生時代を送っています。小学校高学年くらいからiPhoneがあり、Twitter、Facebook(はオジサンのものなので、あまりやらなかったでしょうが)、LINEときてInstagram、ギリギリTikTokなどもやってるかもしれません。
昭和世代では難しかった「知らないこと」の検索・アクセスが簡単になり、秒で正解を手に入れられる世界。「まとめサイト」などで、自分が疑問に思う前に答えが出る道筋も用意されています。
SNSなどで「自分の思いを匿名で世界に放つ」ことができ、みんながやっているから自己表現する心理的ハードルも低い。他人のそれらに触れることも多いので、結果的に「自分がどういう人間か」を早くから認知できている人達。極論、個としては昭和世代より成熟した自我があるとも言えるかもしれません。
さて。
くどくど解説するのも野暮ですよね。「わがまま、甘え」「協調性がない」「失敗したがらない、指示待ち、積極性がない」と昭和世代が感じる「理由」が見えるのではないでしょうか。
ここで「じゃ仕方ない」と言う方。「そんなの知るか」と言う方。
それは、思考停止なんじゃないでしょうか。
それこそが、「ワカラン!」の原因なんじゃないでしょうか。
迎合するのでも否定するのでもなく、相手の背景を理解した上で、年齢に関係なく相手を敬う「共感力」と、それを相手に伝える「コミュニケーション力」、それが管理職世代に求められているような気がします。最近よく言われるダイバーシティにも通じるんじゃないですかね。
上司部下よりむしろ、互いにプロ意識を持ち、パートナーとして仕事をする。そういう信頼関係を創る。それを受け入れる器が今の20代にはあるような気がします。
気持ちが通じ合えば、今の20代のポテンシャルはものすごく高いですよ。あっという間に成長し、会社を支える人間になると思います。
...それが怖いという方もいるんでしょうか。
私は40歳ですが、分かります。共感します...。