人事部ジン子がしらない話

「とある会社」の社員が、優等生社員「人事部ジン子」に隠れてコッソリ立ち上げた、お役立ち(?)ブログです。


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目標管理。その前に「目標」を立てるプロセスは?

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最近、何事も足し算だけでなく引き算も「いいなぁ」と思える瑠伽です。

 

 

さて先日、人事部ジン子さんと給湯室で一緒になったのですが、「先輩の部門では目標管理は定着化されていますか?」なんて声を掛けられまして、その時には適当に返事をしておきました。後から「目標」ってなんだろう?なんてふと思って考えてみました。

 

混同してはいけないのは「目的」ですね。目的に到達するために具体的な目標を設定する。そんな関係なのでしょうね。

 

 

仮に「目的」を世界一周にしてみましょう。それでは目標を設定してみます。

例えば入国する国数は「5カ国以上であること」にします。

これだけだと何か足りない気がします。そうです、私達が普段立てる目的に対する目標ですが、HOWやDO(IT)を一緒に考えます。普段使う単語で言い換えると方針や手段あたりが適当そうですね。

 

それでは「方針」を設定してみます。

私、海外は不慣れなので「安全を最優先にする」にしてみます。

引き続き「手段」を設定してみます。

楽な旅行がいいので国境を超える場合、「移動は空路に限る」とします。

 

これで目的に到達するために、具体的になにをどのように行ったら良いのかが見えてきました。いきなり目標設定する前に方針や手段を決めておくと目標設定に悩まず済みそうです。

世界一周するのに安全を最優先にする訳ですから、治安が良くて衛生面にも問題が無い国が対象国になりますね。それで国境間の移動は空路ですから、ヨーロッパやアフリカ大陸のように陸続きの国めぐりより、大陸を横断した移動の方が楽しめそうです。

そうすると、プランとしてはこんな感じでしょうか。

5カ国以上周るのを目標にしましたから、香港・ドバイ・パリ・ニューヨーク・カナダ。いいですねぇ。

 

では、方針と手段を変えてみます。

方針としては「格安である」ことにします。手段として「空路は使わない」ことにしてみます。

 

世界一周すると言う目的は変わりませんが、新たに決めた方針、手順を受けて目標設定してみます。

 

世界一周周遊客船の船員になるなんてどうでしょうか。「ずるい」と言われるかもしれませんが、目的に対する方針や手段に則るのであれば何ら問題ないですね。これなら目標は5カ国と言わず、10カ国以上に設定しても良さそうです。

 

 

さて、頭の体操みたいなことをしてみたのですが、企業における目標管理とは何なのでしょうか?

自社の目標管理が形骸化されているとか、上手く管理できないと言う声を聞くことがあります。もしかしたら、「目標を設定しなさい」といきなり担当者に言うところから始められているのかもしれませんね。無理してなんとなく設定された目標であれば、次回の目標設定の際もロジックが無いので、「やらされている目標設定」であり、形骸化にまっしぐらでしょうね。

冒頭の繰り返しになりますが、目標は「目的に到達するために」設定されるものですから、自らの思いで広い視野と展望を持って決めないと、具体的にならなかったり的外れになったり他人事のようになったりするわけですね。

 

 

今日は世界一周の話をしました。目標設定するのにあたり、世界一周することという「目的」が明確に掲げられていて、その上で「方針」「手段」を決めていくと、明快にプランニングができたと思います。

上司は部下に「目的」と「方針」をしっかり伝えてあげる必要があります。当然、目標設定に迷いが出ているなら、「手段」についても丁寧に話し合いをしましょう。

ただし、目的に到達するための手段について、上司が決めては駄目だと思います。どのようにして実現させるのかは担当者に任せましょう。それすら指示してしまったら、部下にしてみればただの作業指示になりますからね。

 

できているようでできていない目標管理。この機会に少し考えてみてはいかがでしょう?

 

それではまた。


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