桜カットの猫耳
こんにちは。畑です。
前回は日本の暦について調べてみましたが、最近はますます寒さが厳しくなってきましたね。私は寒いのが苦手なので、毎朝、布団から出て会社に行くのがつらい季節になってきました。うちの白豚さんもずっと猫ベッドの中にこもっているので、そろそろコタツを出そうかなと思っています。あ、でも寒くて良いこともあります。夜、眠るときに白豚さんが布団の中にもそもそ入ってきて、私の隣で寝ているのを見るのが至福です。まあ、寝返りを打てないので、疲れは取れないのですが……。
さて、今日は地域猫についてお話してみようと思います。皆さんは桜型にカットされた猫耳を見たことがありますか? 桜カットの耳はこんな↓形です。(検索していただいた方が可愛い写真をたくさん見られます)
この形の猫耳は「野良猫だけど去勢済み、避妊済みだよ」という印です。耳の形が桜型なので「さくら猫」と呼ばれることもあります。オス猫は右、メス猫は左耳をカットされるのが一般的なようです。カットなんて痛そう! と思いますが、猫の耳がカットされるタイミングは多くが不妊手術で全身麻酔中であり、耳は血管や神経が少ないうえ、獣医師が適切に処置をしますので、そんなに痛みは感じないそうです。
このように不妊手術を施してもらった「さくら猫」は「地域猫」と呼ばれています。地域猫には飼い主はいませんが、地域のボランティアさんたちが世話をしていることが多いです。地域ボランティアさんたちが餌をあげ、餌を片付け、トイレなどの世話をし、不妊手術をして、地域の猫として面倒をみていく。このような活動をTNR活動といいます。
TNRとは
T:Trap、トラップ(捕獲器で猫を捕獲)
N:Neuter、ニューター(不妊手術、このときに耳をカット)
R:Return、リターン(元の場所に戻す)
の頭文字をとっています。耳をV字にカットするのは、一度不妊手術を行って元の場所に戻した猫を、間違えて再度捕まえないようにするためなんですね。
世間には、当然、野良猫を良く思わない方々もたくさんいます。猫好きの人たちも、野良猫が増えることは心配で好ましく思っていません。そこで、野良猫がこれ以上増えないよう不妊手術を行うことは、野良猫たちと地域の人々が共存していくために重要な活動となっています。
これ以上、野良猫を増やさないことに加えて、地域猫たちが幸せに過ごすためには、もうひとつ大切なことがあります。周辺住民とのトラブルの原因となる、餌の放置、糞尿問題等をきちんと管理していくことです。TNR活動では、周辺の住民に迷惑をかけずに地域猫たちと共存していくことが、とても大切です。
これらの活動は決して楽ではないと思います。あくまでも「ボランティア」ですし、ネットで調べていると、働きながら活動されている方も多くいらっしゃるようで、本当に頭の下がる思いです。実を言うと、うちの白豚さんも、このTNR活動の際に保護された猫だそうです。人馴れしていたので、元の場所に戻さず、保護猫として里親募集をしたのだとか。白豚さんを保護してくれたボランティアの方々には本当に感謝しています。
なんだか、またしても堅い話になってしまいました! 猫はふわふわで柔らかいのが魅力なのに、堅い話ばかりではいけませんね。最後に保護されて5年(保護シェルターで1年、我が家で4年)が経過した白豚さんをご覧ください。少しでも癒されますように。