レシピの共有? いえいえ、ビジョンの共有です。
どうも。暑さより寒さに強い瑠伽です。私にはありがたい季節になってきました。
突然ですが、皆様の経験としてお互いに合意して決めたことなのにやってみたら「そうじゃない」とか「こうしなければダメ」とか言われた経験はありませんか。この手のお話で最悪なのは、できあがった後に「こんなの違う」と言われるパターンでしょうか。
先週のことです。私から妻に「お昼は美味しいカレーにしない? 今日は自分が作るから」なんて言ってみたら大喜びしてくれたのです。
しかし起きてしまったのです。これが。
「こんなの違う」
妻から見事に言われてしまいました・・・。
さて、このエピソードを検証してみます。
妻と共有していたものは「美味しいカレー」でした。妻の好みは知っています。中辛のシーフード。中辛は合っています。シーフードも合っています。
では何故?
私はシーフードといえばエビ。エビちゃんが大好き。
妻が求めていたものは・・・ホタテでした。
外食で食べるシーフードカレーは細かい具材までは指定できないので、私の持っている情報は、妻の好みは「某カレー屋さんの中辛のシーフード」で終わっていました。具材の好みまでは共有できていなかったということです。
さて、今日は何のお話しをしているのでしょう? レシピの共有?
いえいえ。ビジョンの共有です。
カレーの代わりに某カップ麺のシーフード味を用意すると言って出していたらどうだったのでしょう?
多分、期待値に大きな乖離なく食べてもらえたと思います。ビジョン、完成品がどのようなものか共有できているので「こんなの違う」は、まず起きることはないでしょう。
それに比べると手作りカレーにはアレンジの幅があり、描く完成物は人により異なると思います。
ただ、これもレトルトで温めるだけのもの、特定のお店のメニューを示すのであれば、ビジョンとして描くカレーは誰とでも共有可能になりますね。また、オーダーとして「シーフード」と言われた場合、受け手によっては私が好きなエビだったり、今が旬のホタテだったり、情報として欠けている部分に補正をかけて選んでいくことになります。なので「美味しいカレー」だけの情報では、皆が同じビジョンで描かれたカレーはできない訳です。
そうです。レシピ、いや、ビジョンを共有するって難しいです。
「ビジョンの共有が重要だ」って仕事をしていて言われたことはありませんか?
何となく理解しているつもりでいるのですが、具体的にしてみようとすると、人により色々な答え・ビジョンが出てきそうです。
例えば働き方改革。もう一段掘り下げて残業削減。
残業が削減されるために具体的に何をどうするのか、あなたの部門で考えてもらうことになったとします。メンバーはどのようなことを描くと思いますか?
単純に 9:00 に出社して 18:00 に退社することだけを描く人もいるかもしれません。総労働時間が減ることに対して、生産量を減らさないように社員を増やすことを描く人もいるかもしれません。はたまた生産性を上げることに繋がる施策を描く人もいるかもしれません。
単に残業の削減だといっても、具体的なビジョンは人によってバラバラになることは容易に想像できます。
あなたの会社の経営ビジョン。それを読んであなたは具体的に何を行いますか?
もし分からないとか、読み方によって相反する答えが出てくるようでしたら・・・。
そんなことはないと思いますが、一度自分の会社も経営ビジョンについて、周りの方とお話しするのも面白いのではないでしょうか?
さて、私も改めてハタラクシアの経営ビジョン読み直してみます。